こんにちは。ひさしぶりの投稿です
2月になり、トピカのある旭川は例年通りの寒い日が続いています。
本日は、住宅に限らず建物の断熱性能の確認にとても有効なアイテムをご紹介させて頂きます。
●断熱性能を可視化できる、スマホ用サーモグラフィー
断熱やエネルギー消費量についての意識が高まり、Ua値、Q値、熱伝導率、熱抵抗値などの基準値に対する認識が年々高くなっていますが、それらの性能を可視化して、体験として身につけておくことが建物の断熱性能を理解するうえでとても重要なことだと考えています。これは、私が数年前から使用しているスマホ用のサーモグラフィーカメラ。当時は約3万円くらいで購入してものです。 アンドロイド用もiPHONE用もあります。
手軽に持ち歩くことが出来ていつでもサーモグラフィーとして使用できて手軽です。 現行モデルも出ているようです。
このようにスマホで熱の分布を確認できるので、冷気と体感温度の関係を自分の体験として記憶にとどめておくことができると思います。厳密には湿度や建物全体の壁面の平均温度、その他の条件で体感温度が決まりますが、多くの場所で温熱環境を可視化して体験することで断熱性能に対する感性が磨かれていくのではないでしょうか。 百聞は一見に如かずですね。
また、住宅展示場などでは、各社の断熱の仕様の説明を受けるかと思いますが、その建物を外部からサーモグラフィーで確認して比較してみるのも面白いかもしれません。断熱の欠損や仕様が低い箇所は熱が漏れていることのあかしとして、サーモグラフィーで読み取れるかと思います。建物ごとに室内の温度が異なるので、一概に比較はできませんが、同じような室温であれば、仕様と実際の相関関係が見て取れるかと思います。
ちなみに左側の手の方は冷え性の方の手をこのサーモグラフィーで写したところです。 使い方は人それぞれですが、トピカでは自分たちで設計した建物の検証、これから改修するであろう建物の断熱の状況、その他普段からこの携帯サーモグラフィーを使用して、日々温熱環境や断熱気密に対する意識を高めています。
一般の方でも使ってみる価値はある機器だと思います。